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新潟在中のしがないサラリーマンの日記

ガンダム史上もっとも感動するエピソード機動新世紀ガンダムX第15話「天国なんてあるのかな」を知っているか?

HGAW 1/144 GX-9900 ガンダムエックス (機動新世紀ガンダムX)



みなさんこんにちは。
2021年もとうに半分が過ぎ*1
終わりが近づいてきました。

最近はというと、コロナで碌に外出もできず
家で子供とゲームやったりしています。
最近はイクラダンジョンズに息子がハマっており
DLCまで買ってしまいました。
学校ではiPadで学習をして
家では進研ゼミを専用のタブレットやって
ネイティブデジタルボーイになっているのに
僕の職場ではいまだにFAXが乱舞しています。
個人しか使わない資料とかはデジタルオンリーですが
まだ年寄りが多いのでペーパーレスには程遠く感じます。
いずれは完全ペーパーレスにしていきたいです。

最近はどうでもいいんですけど
久しぶりにガンダム熱が高まってきまして
劇場版のGのレコンギスタを見たり
ガンダムじゃないけど最近やたらとBS12でやってる
富野監督作品ダンバイン」「リーンの翼」「エルガイムを見ました。
やっぱり面白いですね
富野作品は

富野作品について熱く語ってもいいんですが
ガンダムシリーズ
特に好きなあのシリーズ
機動新世紀ガンダムX

について書いてみたいと思います。

www.gundam-x.net



ガンダムXガンダムシリーズ全体としては結構地味目で
続編やスピンオフが極端に少ないシリーズで
平成初期のガンダムTVシリーズを一旦終わらせたことでは有名です。
全39話とお分かりの通り
話数短縮の打ち切りの憂き目にあっており
最近のシリーズで一番近いのが「鉄血のオルフェンズ」で
同じくらいの評価が当時はあったと思います。

「鉄血」以降純粋なガンダムTVシリーズがもう何年も存在しないところも似ていますね。
*2*3

そんないぶし銀の評価のガンダムXですが
「テーマがガンダムガンダムを語るメタ構造」
「ポストアポカリプスのボーイミーツガール」
「主人公サイドの母艦の艦長の名前がニート

など
語りたいことが多いですがあえて
至高の名エピソード第15話「天国なんてあるのかな」について
語りたいと思います。*4

第15話 天国なんてあるのかな

この第15話「天国なんてあるのかな」は
ガンダムX中では閑話休題、「フォートセバーン編」「Lorelei(ローレライ)の海編」の間に位置し
ストーリー的には何も進展しないし、なんだったら主人公とヒロインさえも出てきません。
初代ガンダムで例えるなら「時間よ止まれ」「ククルスドアンの島」のように
見忘れても大丈夫な話ですね。

見逃しても大丈夫な話数だからこそ
逆にガンダムXという作品に深みを与えてくれていると
思います。

あらすじ・・・(公式サイトより引用)
休暇をもらったロアビィとウィッツは、フリーデンを離れてそれぞれの故郷へと向かった。ロアビィはかつての恋人たちを訪ね歩き、ウィッツは飛び出したきり一度も帰っていない実家へ……。しかし、そこで彼らを待っていたのは、予想だにしなかった悲しい現実であった。

ガンダムXには味方サイドには3人のガンダムパイロットが居まして
主人公のガロード・ラン
変形MSを駆る傭兵ウイッツ・スー
女たらしのロアビィ・ロイ

当該話はそのうちのウイッツとロアビィを掘り下げたストーリーとなっているんですね。

まずストーリーの始まりから秀逸で、とある二つの分かれ道に居る二人。
その分かれ道の看板はかすれており、
二人は「天国」「地獄」と書いてあるんじゃないかと冗談をいいつつ
それぞれの休暇のためにガンダムで進んでいく・・・

ロアビィは過去に関係があった女性に
アフターサービスといい訪問していくんですが
プレイボーイらしく
結構軽く次々と女性の元に訪れるのだけど(声優は過去のガンダムヒロイン)
本命の彼女は
すでに帰らぬ人になっていたことが判明
コミカルな様子から一転、
戦後のつらい状況が見て取れます・・・

一方ウイッツは
故郷に今までモビルスーツ乗りをして得た金塊を携え帰るのですが
母親(未亡人)が毛嫌いするモビルスーツ乗りであることを隠したまま
再会、兄弟たちとも接する中で
どこかよそよそしく
会話が弾まない
久しぶりに帰る実家も雰囲気が変わっている
見慣れぬピアノ・・・
コーヒー嫌いの母親のはずが、なぜか家にはサイフォン式コーヒーメーカーが・・・

そして家族団らんのなかでの夕食のはずが
母親が再婚したと知ると切れるウィッツ、
母親も母親でウィッツがモビルスーツ乗りと察していたことで
口論に!
ウィッツは家を飛び出し
とあるバーに入るが・・・・

そのバーのバーテンが実は母親の再婚相手なのですが、
それをウイッツが知るきっかけにサイフォンとかを見て
察するあたりが映画的演出で好きなシーンです。

養父と会話する中で母親の苦労を知るウイッツ。
そんな時突如故郷にバルチャー*5が現れ故郷を襲い始めた

しかしウィッツは無敵のガンダムエアマスターでバルチャーどもを一蹴すると
家族に会わずに立ち去るついでに金塊を家族に向かって投下し(原文ママ
ウイッツは再びロアビィと別れた分かれ道に戻りました。

久しぶりの休暇の帰郷・・・
二人は同じく地獄のような現実をたたきつけられ
ふいにロアビィが一言・・・

「天国なんてあるのかな」

二人は再びフリーデンに帰っていくのでした・・・。

*1:※執筆し始めたのが8月ごろだったのが ダラダラと途中で辞めてしまい、やっと公開します。

*2:2021年現在ガンダムシリーズは劇場版Gレコ、劇場版閃光のハサウェイなどの宇宙世紀スピンオフ系、あとはビルドファイターズ系のホビーを主眼に置いたものしかない、TVに至ってはUC、THE ORIGINの再編集版のみ

*3:この記事作成中に完全新作TVシリーズ制作が発表されました。機動戦士ガンダム 水星の魔女

*4:ガンダムXのタイトルはすべてキャラクターの台詞からとられている。

*5:ハゲタカの意、戦後のMS等で武装する無法者たち